幹細胞を培養し、サイトカインを分泌させることで幹細胞培養上清液が作られます。
幹細胞培養上清液は、アンチエイジング対策などに効果があると言われているため、美容業界で注目を浴びています。

最近は、さらに効果が高いと言われている「臍帯幹細胞培養上清液療法」が話題を呼んでいます。
今回は、臍帯幹細胞培養上清液療法とは一体どのようなものなのかご紹介していきましょう。

臍帯幹細胞培養上清液療法とは?

臍帯幹細胞培養上清液療法は、幹細胞培養上清療法の1つです。
赤ちゃんが成長するために必要な血液をへその緒から送っていますが、そのへその緒を臍帯と言います。
臍帯
臍帯に含まれている幹細胞は、増殖したり分化したりすることで生体組織や血液などを作り出し、赤ちゃんの成長をサポートしているのです。
このことからも分かるように、臍帯に含まれている幹細胞には再生能力が期待できます。

臍帯幹細胞培養上清液療法では、臍帯から取り出した臍帯幹細胞を培養することで、サイトカインなどを分泌させます。
臍帯幹細胞培養上清液療法はそのサイトカインを活用するということです。

サイトカインには、体の組織を形成するといった働きがあるので、臍帯幹細胞培養上清液療法を取り入れるメリットは大きいと言えるでしょう。
特に臍帯幹細胞培養上清液療法は、アンチエイジング効果が高いと言われているので、美容業界で活用されるケースが増えています。

臍帯幹細胞培養上清液療法でどのような症状を改善できるのか

臍帯幹細胞培養上清液療法を受けることで、肌のくすみやそばかす、シミ、乾燥肌、目の下のクマ、毛穴の黒ずみ、小じわ、フェイスラインのたるみ、ニキビ、ニキビ跡などの色素沈着などの症状を改善できると言われています。

 


このような症状改善には、プラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸を用いることが多いです。
サプリメントや注射、点滴などを使って治療を行います。

しかし最近は、それ以上に効果が期待できるとして臍帯幹細胞培養上清液療法が注目を集めているのです。
臍帯幹細胞培養上清液療法の場合、臍帯を活用していることから、より再生能力が高いと考えられています。

そのため、加齢によるダメージで現れる肌のくすみやシミ、小じわなどの症状に対してさらなる効果が期待できるということになります。
もちろんこれまでの治療法でも効果がありますが、より大きな効果を得たいのであれば、臍帯幹細胞培養上清液療法を検討してみても良いでしょう。

なぜ臍帯幹細胞などの幹細胞が注目されるようになったのか

幹細胞

臍帯幹細胞などの幹細胞は、現在再生医療の現場で大きな注目を集めています。
幹細胞には、細胞分裂を繰り返すことで同じ形や能力の細胞を生み出す自己複製能と必要な時に他の組織細胞に変化できる多分化能という能力があります。

この2つの能力によって幹細胞は、失われてしまった細胞を新しく生み出したり、補ったりする役割を担っているのです。
そのような役割を持っている幹細胞は、血管やリンパ管の中を移動します。

血管
そして、ダメージを受けてしまった細胞からのSOS信号を感知し、その細胞がある場所に向かっていきます。
それを「ホーミング効果」と言います。

つまり幹細胞は、「ホーミング効果」を持った性質によって、様々な細胞や神経などの修復や再生を行っているということになるのです。
「ホーミング効果」を活用して治療を行う際に必要になるのが幹細胞培養上清液になります。

幹細胞培養上清液には、サイトカインが豊富に含まれています。
サイトカインは、幹細胞から分泌されるもので、細胞同士の情報伝達を行うために必要な役割を担っています。
再生医療の現場で用いられるサイトカインには、シミやシワなどを改善するアンチエイジングやニキビ跡などの傷を修復する効果が期待されています。

臍帯幹細胞培養上清液療法で効果的だとされるサイトカインの種類

サイトカインは、およそ800種類あり、それぞれが異なる働きをしています。
中には、老化が原因で衰えてしまった細胞を回復させる役割を持っているものもあり、アンチエイジングなどの美容にも効果を実感できます。
では、サイトカインの中でも美容に効果があると言われているものをご紹介しましょう。

全身

色素沈着やくすみ予防に効果的なEGF(上皮細胞成長因子)

EGF(上皮細胞成長因子)は、皮膚や粘膜の再生や成長、修復を促進する働きを持っています。
新しい細胞を生み出すためのサポートをしてくれるので、正常なターンオーバーを促してくれるのです。
そのため、色素沈着やくすみ予防に効果が期待できます。

美肌

肌のハリを取り戻す効果が期待できるIGF(インスリン様成長因子)

IGFは細胞のDNA合成を調整してくれる作用があるため、壊れてしまった細胞の再生をサポートしてくれる働きがあります。
皮膚の新しい細胞を生み出すことも可能で、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンのを増やす働きもあるため、肌のハリを取り戻す効果が期待できるのです。

肌のバリア機能を維持するためのサポートをするKGF(角化細胞成長因子)

KGFは、表皮のおよそ80%を占めている角化細胞の生成や増殖、分裂を促進する働きを持っています。
正常なターンオーバーができるように状態を整えるだけではなく、肌の水分を保持したり、肌のバリア機能を維持するためのサポートも行っています。

ターンオーバー
そのため、KGFは非常に重要な役割を担っているサイトカインだと言えるでしょう。

シワ改善や美肌を目指す時に効果が大きいFGF(線維芽細胞成長因子)

FGFは、真皮にある繊維芽細胞の細胞分裂を活発にする働きを持っています。
その働きによって、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やすことにもつながり、肌の状態を整えてくれるのです。
特に、シワ改善や美肌効果が大きいと言われていて、ニキビ跡などの傷を治す効果も秀でています。

ニキビ

臍帯幹細胞培養上清液療法で美容に効果的だと言われてる代表的なサイトカインはこの4つです。
老化や紫外線によってダメージを受けてしまった細胞を回復させる効果が期待できるため、アンチエイジングにも効果があると言われています。
そのようなことから、美容界でも注目を浴びているということになるでしょう。

若返り因子も注目を浴びている

臍帯幹細胞培養上清液療法で使われている臍帯幹細胞培養上清液には、若返り効果が大きいと言われているたんぱく質・GD-11が含まれています。
GD-11は、非常に高いアンチエイジング効果が期待できるため、注目を浴びているのです。
老化
加齢とともに減ってしまうGD-11は、減少することでシワやくすみの原因になります。
そんなGD-11は、臍帯幹細胞に特に多く含まれているため、臍帯幹細胞培養上清液の若返り効果は高いと言えるでしょう。

なぜなら臍帯幹細胞培養上清液に含まれるGD-11には、コラーゲンやエラスチンを増やす効果があるからです。
そのため、小じわやハリ、キメ、くすみなど加齢とともに気になる症状の改善に役立ちます。

臍帯幹細胞培養上清液療法はどのくらいのスパンで受けるべき?

臍帯幹細胞培養上清液療法は、1週間~4週間置きに繰り返すことでより効果を実感しやすくなります。
気になる時に治療を受けるのも良いですし、効果をしっかり感じるために継続して治療を受けるのも良いでしょう。

医師のカウンセリング

臍帯幹細胞培養上清液療法の効果をしっかりと感じたいのであれば、5回~10回治療を受けることをおすすめします。
臍帯幹細胞培養上清液療法は、肌のハリがなくなってきた、手軽にアンチエイジングをしたい、肌の老化をできるだけ抑えたい、美肌を手に入れたい、ニキビ跡が気になるといった方におすすめの治療です。

肌の状態とどのくらいの成果を求めたいのかによって、臍帯幹細胞培養上清液療法を受けるスパンや回数は変わってくるでしょう。
人によっては、臍帯幹細胞培養上清液療法を受けた後に内出血をしてしまうことがあります。

しかし、内出血はずっと残るわけではなく、1週間~2週間ほどで消えるので心配する必要はありません。
臍帯幹細胞培養上清液療法を受けることでマイナスな影響を受けることはありませんが、心配だという方は事前にクリニックに確認をしておくと安心できるでしょう。

臍帯幹細胞培養上清液療法という治療法は、あまり聞き慣れないものかもしれません。

そのため、どのような効果があるのか、本当に安全なのかなど気になる点があるという方もいるでしょう。

きちんとしたクリニックで治療を受ければ、アンチエイジング効果や美容効果が実感できるため、気になる方はまずクリニックに問い合わせてみてください。
まだ臍帯幹細胞培養上清液療法を受けられるクリニックは多くありませんが、効果を実感できる治療が受けられるクリニックは確実にあります。
ぜひ、自分に合うクリニックを見つけてみましょう。


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